2011年 02月 21日
今注目の高齢者専用賃貸住宅を解剖する②
ファイナンシャルプランナーの中村 真佐子です。
今週は都立高校の受験があります。私の周りにもお子さんが高校受験の方は多く、この時期親としては、なんとも落ち着かない日々となります。
公立高校授業料無償化の影響で、都立人気であるかというとそうでもないようです。
3月頭には、進学先が決まります。
希望の学校に入れますように・・・。
前回は、今注目の高齢者専用賃貸住宅の種類について取り上げました。
今回は、一般的な高齢者専用賃貸住宅に住む際に受けられるサービスやかかる費用を見ていきます。
一般的な高齢者専用賃貸住宅は、部屋の広さや設備に縛りのない住宅です。
現在この形態の住宅が多くを占めています。
*入居要件
高齢者であること。
住宅により60歳以上であったり、65歳以上であったりします。
*住宅により違いがある要件
自立している方のみOKか、要介護認定を受けていてもOKか
支払い能力の有無や連帯保証人を付ける、共同生活ができる等
*一般的な住宅の仕様
お部屋の広さは一人部屋だと、ワンルームマンションよりも少し広めで、20㎡~30㎡が一般的。
もう少し広い二人部屋もあり、夫婦で住むことができます。
バリアフリーになっている。
バス・トイレ・キッチン・エアコン付。
収納もある程度完備されています。
*費用
<初期費用>
敷金が必要。
「前払い家賃」と表示されている物件もあります。
他に事務手数料等
敷金(前払い家賃)は物件によりかなり違います。
1か月の家賃分だけの所もあれば、1千万円以上の所もあります。
退去時このお金がどうなるのか、償却の有無などは確認する必要があります。
地域によりますが、初期費用は一部の高級物件を除き、ほとんどの物件がほぼ100万円以下で収まり、有料老人ホームより安価です。
<毎月必要なお金>
・家賃 (ワンルーム相場よりも高め)
・管理費
「共益費」とうたっている所もある。
共有部分の管理の為のお金。
ここに水光熱費を含むところもあれは、個人ごとにメーターがあって
別途自己負担の所もある。
・基本サービス費
これは高齢者賃貸住宅特有のものです。
施設により金額に大きな開きがあります。
サービス費に含まれる主なものとして
・24時間緊急時対応サービス
・安否確認
・生活相談
・ゴミ出し
・日常生活相談
・郵便、宅配便預かり
などがあります。これも物件により違いがあります。
自立している方は、家賃と管理費と基本サービス費を支払えば生活はできます。
<その他有料のサービス>
食事サービス・掃除・通院・買い物、介護相談等のサービスがあります。
食事を3食毎日利用すると費用は4万円~6万円程度となります。
いかがでしたか?
住宅のイメージはできましたか?
次回は、高齢者専用賃貸住宅に住み、介護状態になった時はどうなるのかをみていきます。