2012年 01月 31日
マイホーム購入、住宅ローン以外の費用はどれくらい?
ライフプランニング公式ブログ読者の皆さん、こんにちは!
ファイナンシャルプランナーの長谷剛史です。
夢のマイホーム購入を検討中のあなた!「ちょっと待った!」
マイホームの物件選びに夢中になるのはわかりますが、購入前後
にかかる諸経費のことを考えたことありますか?
資金が不足して、「こんなはずじゃなかった!」となる前に、
是非一緒に勉強しましょう。今回は、諸経費の中でもローンに
かかる諸経費を中心に据えたいと思います。
住宅購入前にかかる諸経費
住宅購入前にどのような諸経費があるのか想像出来ますか?
住宅ローンに関する諸経費以外のものとして次のようなものが考えられます。
① 印紙税…売買契約書や請負契約書に収入印紙を貼り付けることによりかかる
税金。
② 登録免許税…不動産の登記をするためにかかる税金。
③ 司法書士報酬…登記手続き等を司法書士に依頼した場合にかかる手数料。
④ 仲介手数料…仲介業者に支払う手数料。
⑤ 修繕積み立て基金…マンションの場合ですが、将来の大規模な修繕の準備費用。
いろいろありますね。驚くのはまだ早いですよ。
次に住宅ローンを組まれる時にかかる諸経費に関してみていきましょう。
住宅ローンにかかる諸経費
さて、どのような諸経費が考えられるでしょうか?
1、融資手数料
金融機関に対して支払う事務手数料です。金利を支払うのに
なぜ手数料?と思ってしまいます・・・各金融機関によって
異なりますが、3~5万円や融資金額の何%という計算をする場合もあります。
2、印紙税
住宅ローンを組む場合は、金融機関と金銭消費貸借契約を結びます。
この契約書に収入印紙を貼り付けることにより納付します。契約書の
金額によって異なりますが、3000万円の借入だと2万円ですね。
3、保証料
信用保証会社に保証を委託する費用です。借入金額が多くなるほど、
この費用も高くなります。この費用は、住宅ローンの金利に含まれて
いる場合も多いので、事前に確認が必要ですね。
4、団体信用生命保険料
借入をしている人が返済途中で死亡・高度障害等になって、住宅
ローンの返済が不可能になった場合、残額を支払ってくれる生命保険です。
民間金融機関では団信加入が前提となっている場合が多いですし、この
費用が金利に含まれている場合もあるので、事前に確認ですね。
5、火災保険料
補償内容や補償期間をどうするかによって金額が異なってきます。
又、戸建てかマンションによっても異なりますが、50万円ぐらい
かかる可能性もあるので、無視出来ない費用ですね。
6、登録免許税
住宅ローンを借りると、借入期間中は、マイホームが金融機関に
担保されます。その証拠として抵当権を設定します。その設定登記に
かかる税金ですね。
以上はあくまでも一般的な諸経費ですから、物件や市区町村により
税金の特例の適用があったり、地域の相場により諸経費に多少幅が
あったりすることをご理解いただいた上で、マイホーム取得のポイント
を整理してみましょう。
マイホーム取得の3つのポイント
① 諸経費は、物件価格の1割位みておきましょう
マイホームを取得するための諸経費と住宅ローン契約にかかる
諸経費、プラス引越し費用や家具・家電購入費用等を合わせて、
物件価格の1割みておけば安心でしょう。
② 周りに相談しよう
日本の学校では、自分にあった住宅ローンの組み方など教えて
くれません。社会に出ても、住宅ローンに携わる仕事をしている人
以外は勉強する機会はなかなかありませんね。ですから、家族は勿論、
友人・専門家に相談して、多くの意見と情報収集することが大事ですね。
③ ライフプランを作成してみよう
ライフプランとは、一生涯におけるお金の収支や貯蓄残高の推移を
把握するキャッシュフロー表を中心に、将来の夢希望をいれた将来
予想図のこと。借入出来る金額と返せる金額は異なります。住宅購入
前後にかかる様々な諸経費も含め、一度、ライフプランを作成して
みることをお勧めします。