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2012年 04月 13日

年金「過去のツケ」を早く精算しないと・・・

ライフプランニング公式ブログ読者の皆さん、こんにちは。
ファイナンシャルプランナーの浅川陽子です。

平成24年度の公的年金の金額は、昨年度の物価下落(▲0.3%)を反映して、昨年より0.3%減額になります。国民年金(基礎年金)でいうと、40年加入の場合は、年額788,900から、786,492円になり、月額で200円の減額、厚生年金は夫婦モデルケースで月額708円の減額になります。一方、国民年金保険料の方も月額40円減の14,980円になります。

さて、今年は10月(12月の振込分)からも、年金額が減らされる可能性が高くなりました。平成12年から14年の間、3年間累計で物価下落の2.5%分、本来なら減額されるはずが減額しなかったために、現在の年金額は2.5%分高い水準の支給になっています。

なぜ、当時、年金を減額しなかったのかというと、それまで年金額を増額することはあっても減額することはなかったために、当時の政権が年金額減額をためらったからです。将来物価が上昇したときに年金額を据置してその分を調整しようと考えたわけですが、その後も物価下落が止まらず、結果的に平成15年には初めて、年金額の減額に踏み切ることになりました。

そして、いまだに解消されない「過去のツケ」2.5%分を精算するために、平成24年から26年の3年間で解消しようという法案が今国会に提出予定です。法案が通れば10月から、昨年比で0.9%の減額になります。

先日、とあるセミナーで、この年金減額のお話をさせていただいた時、参加者の1人のご婦人が、「私は平成12年の時には年金をまだもらっていなかったのに、その時のつけがまわってくるのですね。」と言葉をもらされました。

「お子さんやお孫さんの世代にもっと高いツケをまわさないためにも、今のうちに過去のツケは精算しておくことが大事ですよね。」この私の言葉に、先ほどのご婦人もやっと納得したかのように、うなずいてくださいました。

「過去のツケ」は早めに精算すべきですが、年金受給者に対しても、その重要性をもっとしっかり認知してもらい理解が得られるように、国も努力すべきですね。
by lifeplaning | 2012-04-13 10:12 | 浅川 陽子
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