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2012年 11月 21日

子供にかかる(かける)お金…義務教育前の選択(その2)

ライフプランニング公式ブログ読者の皆さん、こんにちは!
ファイナンシャルプランナーの川崎由華です。

前回は、「子供にかかる(かける)お金…義務教育前の選択」ということで、保育園や幼稚園にかかる費用について紹介しました。
生まれてからたった6年、義務教育前の集団生活に慣れるための教育機関の選択によっても、子供にかかる(かける)お金は随分違ってきましたね。

さて、保育園や幼稚園以外の場でかかる(かける)費用はどのくらいなのでしょう。
前回に引き続き、Benesse教育研究開発センター「第4回幼児の生活アンケート」国内調査報告書(2010年)による調査データをご紹介します。
子供にかかる(かける)お金…義務教育前の選択(その2)_a0112619_928228.jpg

こちらは、1ヶ月あたりの教育費、すなわち塾・通信教育・習い事・絵本・玩具等にかかる費用(保育園や幼稚園で有料で習っているものは除く)のアンケート結果です。

明らかなのは、義務教育前の子供でも、年齢が上がるにつれて教育費支出が増えていることです。
1歳後半児には平均費用が3,054円なのに対し、6歳児は9,448円と3倍にも増えています。

また、こちらの教育費について年収別による統計結果が下のグラフです。
子供にかかる(かける)お金…義務教育前の選択(その2)_a0112619_9284130.jpg

このグラフを見ると、世帯年収が上がるにつれて、習い事などの教育費も多く支出している層が増えることが分かります。
平均費用を見ると、世帯年収400万円未満が3,787円、600~800万円未満が6,431円、1000万円以上が9,476円と、世帯年収と教育費は相関していることが分かります。
収入があれば、つい子供のためを思い教育費をかけてしまうのが親心でもあり、それが年収と教育費の相関性に表れているのだと思います。

また、1000万円以上の世帯では、月に30,000円以上の教育費を支出している割合が5.6%あります。
義務教育前の子供1人あたりの習い事代で、既に30,000円を超えるというのは驚きですね。
小学校受験を意識するならば、幼児教室、体操教室、絵画教室など習い事を掛け持ちし、夏期講習や受験前の直前講習、日頃の模試の費用も考えると、30,000円では到底収まらない額がかかるのでしょう。

「大きくなったら子供にお金がかかってくる」とよく言われますが、何を隠そう、生まれた時から子供の成長と共に、かかる費用は増えていきます。
大きくならなくても、まだ幼くても、です。

しかし、今回紹介したデータは習い事などの教育費であり、かかる費用ではなく、かける費用だと言えます。
子供は幼いため、今ここでお金もかけるのか、かけないのか、親の判断だけで選択できる時期でもあります。

幼い時期からの教育の重要性も言われており、もちろんこれからの基盤を作る大事な時期ではあります。
しかし、益々経済的に厳しくなるこの時代、いつか将来、子供が自分の意思で教育(学校や習い事)を望んだ時に応えてあげられるよう、幼い時期にはお金をかけずにキープしておくという考えも、親心だと私は思います。
by lifeplaning | 2012-11-21 00:00 | 川崎 由華
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