2013年 02月 26日
がんへの備え~入院回数~
ファイナンシャルプランナーのキムラミキです。
前回、がんの部位ごとに、在院日数を確認し、
入院は30日程度と考えておけば、大きな誤差はありませんよね!と
お話しておりました。
ただし、これは一回の入院につき…という但し書きがつきます。
患者調査が一つの病院に何日入院しましたか?という質問であるために、
転院や再入院という状況が合算されないという、調査特性を持つためです。
ある保険会社の支払い実績によると、
がんで入院した場合、ひとりあたりの入院回数は約2回という結果があります。
約半数の方は1回の入院で済んでいるものの、
残り半分の方は、2回以上の入院をしています。
仮に平均的に考えても、入院はトータルで60日。
余裕を持って考えるのであれば、
トータルで90日程度の入院になる場合を想定しておいた方が、
安心と言えるかもしれません。
以上のように仮定すると、
一日の入院に自己負担額平均値である16,000円がかかるとすれば
(生命文化センター調べ)、1回の入院で約50万円の自己負担が
必要であることになります。
がん保険に加入しているからといっても
入院給付金や手術給付金を請求できるのは、現実的に退院後。
一時的に手元の預貯金から、数十万円を
支出しても問題ないという場合なら良いのですが・・・。
また、がんともなれば、より専門性の高い先生に診てもらいたいと考えるなら、
その先生に診てもらうための交通費用等々、
余裕をもって治療開始準備に充てられる資金が必要ですよね。
その上に、一定期間の治療費が必要となった場合において、
預貯金だけで十分な備えと言えますか?
次回は、その点についてお話していきたいと思います。