2013年 10月 17日
社会保障制度 21世紀モデルとは(1)
ファイナンシャルプランナーの恩田雅之です。」
敬老の日に総務省が発表した人口推計では、2013年の総人口のうち、
65歳以上の人が占める割合は、25.0%になりました。
また、国立社会保障・人口問題研究所の人口統計資料(2013年版)に
よると、2025年の総人口のうち、63歳以上の人が占める割合は、30.3%
になるそうです。この年は、団塊の世代がすべて75歳以上となる年にあたり
ます。
この2025年に向けて、社会保障制度の見直しが検討されています。
社会保障制度の見直しは、今後の生活に大きな影響を与えるものとなります。
見直しの方向性を社会保障制度改革国民会議の報告書(平成25年8月6日)
からみてまいります。報告書では、改革の方向性を8つ挙げています。
今回は、その内の2つをみていきます。
1.「1970年代モデル」から「21世紀(2015年)日本モデル」へ
21世紀モデル:超高齢化の進行、家族・地域の変容、非正規労働者の増加
など雇用環境の変化などの対応した全世代型モデル。
2.すべての世代を対象とし、すべての世代が相互に支え合う仕組み
すべての世代を給付やサービスの対象とし、すべての世代が年齢ではな
く、負担能力に応じて負担し、支え合う仕組み。
となっています。
上の2つの改革の方向性で、
「年代の応じた負担から、所得(負担能力)応じた負担」へ、
大きく舵が切られ始めたことがわかります。
次回以降は、残り6つの制度改革の方向性についてみていきます。