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2015年 03月 02日

超高齢社会における生保業界の取組み

ライフプランニング公式ブログ読者の皆さん、こんにちは!
マイアドバイザー®jp登録ファイナンシャルプランナーの田中尚実です。

先日、生命保険協会の勉強会に出席してきました。
生命保険協会とは、生命保険会社が会員として加入しているいわば
生命保険各社の親玉組織です。
勉強会のテーマは「超高齢社会における生保業界の取組み」

ご承知の通り、日本は超高齢化が進んでいます。
2013年の高齢化率(総人口に占める65歳以上人口の割合)は
過去最高の25.1%。
2060年には39.9%に達すると推計されています。

日本の超高齢化とともに生命保険契約においても成熟化が進んでいて、
生命保険協会が2012年に会員各社に行ったアンケート調査によると
60歳代以上の契約者は全契約者の約4割を占めています。
また、2013年度の個人年金の支払件数は5年前と比べて2倍以上に
なっています。今後ますます増えていくでしょう。

人は年を重ねるにつれ、視力や聴力、運動機能といった身体能力が低下し、
判断力や記憶力などの知的能力も衰えてきます。

保険関係書類の細かい字を見るのも面倒になったり、
若い頃にはわかっていた契約内容も年とともに理解できなくなったり、
保険は長い契約ですから、契約そのものを忘れてしまったり、
認知症で請求手続きができない、といったことも起こってきます。

また、子供が独立する、配偶者と死別するなどして住まいを替えたり、
場合によっては介護施設に入居することになったり等、
家庭環境や生活環境にも変化が訪れます。

生命保険協会でも、こういったことが保険金や給付金の確実、迅速な支払いを
妨げることになることは当然のことながら十分に認識していて、
高齢者対応に関する提言を公表したり、消費者向けのわかりやすいガイドブック
を作成したり、会員各社向けに高齢者向けの生命保険サービスに関する
ガイドラインを策定したり、様々な取り組みを行っています。

上記ガイドラインでは、例えば次のようなことを会員各社に促しています。
・書類の文字は大きく、見やすく、簡潔な文章にて記載する
・契約内容・支払い手続き内容を周知するための取り組みを行う
・複数の住所登録を含めた住所管理の高度化を図る
・保険金請求手続き等の書類を簡素化する
・受取人が請求を行うことが困難な場合の対応方法を整備する

今後、生保各社の保険サービスが高齢者に配慮したものになっていくことを
期待しましょう。

と同時に、我々も将来に備えてできることはやっておくようにしたいものです。
例えば、自分で請求できない時に備えて、被保険者に代わって請求すること
ができる代理人を指定してありますか?
これを指定代理請求制度といいますが、特約としてつけることが一般的です。
詳しくは加入している保険会社に問い合わせてみましょう。
何かあった時に自分以外の人がわかるように加入している保険をリスト化
しておくと便利です。契約関係書類は一箇所にまとめてファイリングしておく
ことも大切です。
また、転居の際は保険会社にすみやかに連絡するようにしましょう。

生命保険協会が発行している「今だから聞きたい!生命保険便利帳」
これはわかりやすくていいですよ。
by lifeplaning | 2015-03-02 16:37 | 田中 尚実
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