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2009年 07月 02日

セカンドライフのリスクについて③~要介護認定

ライフプランブログの皆さんこんにちは!
ファイナンシャルプランナーの中村真佐子です!

梅雨らしくぐずついた天候が続いていますが、皆さんいかがお過ごしですか?
上の娘は、プール授業が1回もなく1学期が終わってしまうことに文句タラタラです。
天気は悪いですが元気出していきましょう!

今回は介護保険制度利用への第1歩である介護認定についてです。

平成13年度の国民生活基礎調査では要介護原因の第1位は「脳血管障害」(脳梗塞やくも膜下出血など)で27.7%(男性42.9% 女性20.2%)となっています。
そこで、事例として、Aさん(66歳男性)が、突然脳梗塞に倒れてしまった・・・。入院治療の結果左半身に後遺症が残ってしまった。このAさんが介護保険制度を利用するまでのプロセスを見ていきましょう。

Aさんは、病院での治療が順調に進み退院することになりました。
しかし、左半身に後遺症がのこり、リハビリが必要であるとともに、食事・歩行・入浴など生活全般に支障があり介護が必要となりました。

奥さんが元気であること、そして本人の希望もあって退院後は自宅に戻り療養することになりました。子どもが近くにおらず、奥さん一人では介護に負担や不安があるため、介護保険制度を利用して介護生活することになりました。
介護保険を利用して介護サービスを受けるには、まず要介護認定を受けなければなりません。
認定をうけるには、市町村窓口に申請をします。その時に65歳以上になると交付される「介護保険証」も一緒に提出します。本人が申請できない場合は、家族ができます。

申請書の中で、主治医について書く欄があります。
これは、いわゆる「かかりつけ医」となります。
Aさんの場合は入院した病院の担当医師がなりますが、その病院が遠方の場合は近所に相談に乗ってもらえるようなかかりつけ医が必要となります。その場合一度診察をうける必要があります。
かかりつけ医に市町村から「意見書」の提出を依頼されます。

次に市町村の訪問調査員が自宅あるいは病院を訪問して本人の状態を確認します。
調査項目は82項目にもおよびます。
その内容を抜粋すると・・

○身体・動作について
手足に麻痺があるか・自分で寝返りができるか・片足でたっていられるか、など

○生活機能について
誰の手も借りずに排尿・排便ができる・誰の手も借りずに着替えができる、など

○認知機能について
外出して帰れなくなることがあるか・毎日の日課を理解しているか、など

○社会生活について
薬を忘れずに服用できるか・自分でお金の管理ができるか、など

○精神状態や行動について
物を取られたように思うことがあるか・泣いたり笑ったり感情が不安定になるか、など

○最近受けた治療について
点滴を受けたか・床ずれの治療を受けたか・血圧や心拍数の測定を受けたか、など

たくさんの質問に答えなければならないので、自分の体の状態や、ふだんの生活状況・困っている事・家族の状況などをあらかじめ「メモ」しておくと負担感は少なくなります。

そしてこの調査の時に家族が注意しなければならないのは、
本人より先に答えてしまわない。
本人の答えを即座に修正しない・問い詰めない
本人の前でいいにくいことは、メモで渡す
などです。

いままで元気だったAさんは、突然介護状態になり、自分のことを洗いざらい話さなければならず、苦悩するでしょう。家族はAさんの心情に配慮することがとても大切です。

調査した結果はコンピュータが判定します。(1次判定)
次に1次判定に加えて、その人特有の問題点や医師からの意見書をもとに
介護認定審査会(2次判定)が行われ「要介護認定」となります。

申請から約30日以内に要介護認定の通知が届きます。

Aさんは「要介護3」と認定されました。

Aさんは、要介護認定を受けたので、介護サービスが受けられるようになりました。
次回は介護サービスどのように利用するのかを見ていきたいと思います。
by lifeplaning | 2009-07-02 08:39 | 當舎 緑
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