2010年 08月 05日
海外旅行傷害保険の補償範囲
ファイナンシャルプランナーの横川由理です。
今回は、海外旅行傷害保険のお話です。
海外旅行中の事故などを保障してくれる海外旅行傷害保険は
海外旅行に行くために、1歩、家を出てから帰ってくるまでの期間、
日本国内のケガなどであっても補償してくれます。
FPのお得情報などを見ると、海外旅行に行くときは
お金を払って“海外旅行傷害保険加入するよりも、
クレジットカードに付帯されている保険を賢く利用しよう”
という記事をよく目にしますが、これだけでは足りない場合も!
フランスに住んでいるとき、大手旅行会社のツアーデスクにて8年ほど勤務。
旅行の手配業務や、日本から来るお客様のご案内を担当していました。
そりゃあ、海外旅行先で病院にかかる人はあまりいないけど、
緊急入院をしたとき保険で賄えないと、自己負担が多額になってしまいます。
パリで日本人が救急車で運ばれる先は、郊外にある「アメリカンホスピタル」です。
アメリカ人がアメリカのシステムで経営している病院です。
つまり、盲腸で入院・手術をすると250~300万円ほどかかり、
クレジットカード付帯の保険では足りません!
プラチナカードやゴールドカードの人は何とかなるかもしれませんが、
普通のカードだとまず足らなくなるでしょう。
もちろん、中国など近郊ではそんなに医療費はかさみませんよ。
今年の6月、アイスランド火山の噴火でかなりの人が空港で足止めに遭いましたが、
こういった補償はクレカ付帯の保険にはありません。
ほかにも急に旅行をキャンセルしなければならない場合
帰国しなければならない場合の補償もないのです。
クレカ付帯の保険にも加入し、行き先によっては
別途、海外旅行傷害保険に加入いたしましょう。
最近は、緊急歯科治療費用が支払われる保険が発売されましたよ。