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2011年 04月 19日

景気指標~現金給与総額と所定外労働時間~

 ライフプランニング公式ブログ読者のみなさん、こんにちは!

 ファイナンシャルプランナーの長谷剛史です。


  毎週月曜日の日経朝刊に【景気指標】面がありますが、ここには

 日本と世界の経済状況を分析・把握するために必要十分な統計が

 掲載されています。



  今回は一番身近な「現金給与総額」・「所定外労働時間」の指標を

 一緒に見ていきましょう!


     ≪現金給与総額≫    ≪所定外労働時間≫
      「全産業前年比」     「全産業前年比」


07年度   -0.7             1.3
08年度   -1.1            -7.0
09年度   -0.3            -8.5
10年度
  4月     1.6            11.9
  5月     0.1            10.4
  6月     1.8            10.2
  7月     1.4            11.1
  8月     0.4            10.1
  9月     0.9             7.6
 10月     0.5             6.2
 11月     0.2             6.1
 12月     0.1             5.1
  1月     0.4             3.2
  2月     0.3             1.0 


  リーマンショック後の不況で、「給与が減った」・「ボーナスが減った」・

 「自宅待機になった」などという声をよく聞きました。こういった声を裏

 付ける指標が、「現金給与総額」・「所定外労働時間」という指標にな

 ります。


  景気が悪くなり始めた2007年度、現金給与総額がマイナスとなり、

 金融危機が深刻化した2008年度は、2つの指標ともマイナスとなり

 景気が悪化しているのがわかります。


  そして2009年、金融危機が実態経済に影響を及ぼし始めると、現金

 給与総額では、特にボーナス月の6・12月に過去に例がないほど落ち

 込みました。所定外労働時間も大きく落ち込みました。


  続いて2010年度、前半は両指数ともプラスに転じ、所定外労働時間

 の前年同月比は連続2桁プラスを記録しました。これは、景気が回復

 しつつあることを意味しています。


  しかし、2010年度後半は、両指数ともプラスを維持しているものの

 伸び率はかなり鈍化しています。景気の先行きが懸念されます。


  今回は、「現金給与総額」・「所定外労働時間」の指標を取り上げましたが

 国内総生産・機会受注・消費支出・新車販売台数等の指標を関連させて

 見ていくと経済の状況が見えてきます。是非、参考にしてくださいね。



  最後に、東日本大震災の影響でイベントや外出を控える「自粛」ムードが

 漂っていますが、皆さんが自粛することによりお金がまわらなくなり経済が

 停滞していくことになります。その結果、被災地域の方々への復興支援が

 遅れることになりますので、特に西日本の方はいつも通りの生活をする

 ことが大切ではないかと思います。

by lifeplaning | 2011-04-19 08:48 | 長谷 剛史
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