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2012年 12月 07日

国の教育ローン利用者の実態

ライフプランニング公式ブログの読者のみなさん、こんにちは。
ファイナンシャルプランナーの浅川陽子です。

国の教育ローンを実施している日本政策金融公庫では、毎年、ローン利用者の実態調査を行っています。平成24年2~3月にローンを利用した世帯を対象に、平成24年7月に行った実態調査の結果が先日、公表されました。その一部をご紹介してみましょう。

・子どもの数 (平均2人) 1人28.4%  2人49.3%  3人19.6%  4人以上2.7%

・子どもの在学先  高校・・・9.4% 専修・各種学校・・・27.7% 短大・・・4.2% 
             大学・・・54.6% その他・・・4.2%

・主たる生計維持者の年齢   44歳以下・・・16.1% 45~49歳・・・32.3%
  (平均49.9歳)         50~54歳・・・31.8% 55歳以上・・・19.8%

・世帯年収(税込)   200万円未満・・・4.0%  200万円以上400万未満・・・18.8 %
 (平均557.8万円) 400万円以上600万円未満・・・32.8%
             600万円以上800万円未満・・・29.8% 800万円以上・・・14.5%

 
・在学費用における年収に占める割合 (平均38.6%)                             10%未満・・・9.0% 10%以上20%未満・・・14.7%                                  20%以上30%未満・・・25.3% 30%以上40%未満・・・19.9% 40%以上・・・31.1%   

・住宅ローン返済額と在学費用合計の年収に占める割合 (平均52.6%)
30%未満・・・15.9 %  30%以上40%未満・・・20.2%
40%以上50%未満・・・23.8%
50%以上60%未満・・・18.4% 60%以上・・・21.8%

この結果から浮かび上がる、ローン利用者の平均イメージは、子どもは2人、世帯主の年齢は50歳、世帯年収は557万円、子どもの大学進学のためにローンを利用。在学費用における年収に占める割合は約38%、住宅ローン返済額と在学費用合計の年収に占める割合は約50%。

ちなみに、世帯年収の平均は、昨年比9.1万円減、また、在学費用における年収に占める割合は、昨年比0.9ポイント増になっていて、これは過去10年で最高値になっています。

世帯年収の平均はここ数年、毎年下がっているものの、それほど低い金額とは言えないでしょう。ただ、住宅ローン返済額と在学費用合計の年収に占める割合が50%を超えているのは注目する点です。住宅ローンを返済する一方で、教育費の負担がかなり重くなっていることがうかがい知れます。特に子の大学進学にあたる、世帯主の年齢が40代後半から50歳あたりが厳しいということです。

これから、教育費の準備を考える場合には、ぜひ、この負担の大きい時期を乗り切れるようにしっかり計画をたてていただきたいと思います。
by lifeplaning | 2012-12-07 00:00 | 浅川 陽子
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