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2013年 02月 06日

薬の値段を考えるの巻 その1

ライフプランニング公式ブログ読者の皆さん、こんにちは!
ファイナンシャルプランナーの川崎由華です。

風邪もインフルエンザも大流行のこの季節、皆さんは体調万全でお過ごしでしょうか?
我が息子から娘へと流行りのインフルエンザA型がうつり、既に熱は下がって元気にしているものの、現在は二人して出席停止中です…。

インフルエンザの治療薬には、内服薬のタミフル、吸入薬のリレンザまたはイナビル、点滴薬のラピアクタがあり、患者さんの状況に合ったものが処方されますね。インフルエンザ治療薬に頼らなくても完治はしますが、薬を使った方が早く解熱するという効果があります。また、同じ効果がある治療薬ですが、それぞれに異なった値段がつけられています。

薬の値段は、いったいどのように決められているのでしょう。
食品や雑貨などと同じように、製造・販売会社が決めているのでしょうか。

違います。
病院で使われる薬の値段(薬価)は、薬の製造・販売会社が自由に決めることはできません。そのうえ、自由に製造することもできません。
薬は、使い方を間違えれば、命に関わるものです。そのため、きちんと段階を経て臨床試験を行い、安全性と有用性が認められたものだけを、国(厚生労働省)は製造販売の承認をします。薬が開発され、世の中に出るためには長い年月がかかり、患者さんが首を長くして承認を待たれている画期的な新薬もたくさんあります。

薬価は、厚生労働省が決める公定価格です。
医療機関での診療内容が点数で定められているのと同じで、薬価も厚生労働省が点数を定められているからこそ、私たちは健康保険を使って3割負担で済むのです。逆に言えば、薬価が定められていない薬は健康保険の対象外となり、全額自己負担となるわけです。

薬価は最初に決められたままではなく、医療機関での薬の仕入値調査結果によって2年に一度見直され、基本的に発売から年数が経つほど値下がりしていきます。つまり、ライバルになる薬に対抗するために、医療機関に対して安くで卸した薬は、次の薬価改正で薬価が下がることになり、製造販売する製薬会社にとって良い結果を生みません。開発費をかけ良い薬を作り出したなら、正当な価格で販売され、そこで得た利益は次の新しい薬の研究開発に充当するべきだからです。

薬価は私たちが負担する医療費に影響してきます。安い方がありがたいですよね。国にとっても医療費負担を減らしたいという思いがあります。
そこで誕生し、推進されているのが、ジェネリック医薬品(後発医薬品)です。

続きは来週へ!
by lifeplaning | 2013-02-06 00:00 | 川崎 由華
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