2013年 07月 16日
僕の死に方
ファイナンシャルプランナーのキムラミキです。
先日、流通ジャーナリスト金子哲雄さんの著書、「僕の死に方」を読みました。
肺カルチノイドという病気と闘いながら、
最期の瞬間までお仕事をお続けになった様子が克明に記されていました。
その中には、治療にかかる費用等も記されていました。
肺カルチノイドは、がんではなく、がんに類似した病気。
10万人に1人といった症例で、特に金子さんの場合は数千万人に1人といった
きわめて稀な症例だったといわれています。
肺カルチノイドと診断を受け、
治療法についてのセカンドオピニオンを求めて様々の医師のもとへ出かけて行ったり、
信頼できる医師のもとで治療を受ける際にも、
入院費用だけでなく、治療にかかる保険適用外の薬や先進医療などに
多額の費用がかかったり、と様子が具体的に記されていました。
残念ながら、完治することなくお亡くなりになりましたが、
エンディングノートとして残されたこの本から、
学ばせていただくことが大変多くありました。
ちなみに、この肺カルチノイド、がんに類似した病気であり、
がんではないのですが、調べてみると、がん保険の対象となっているようです。
先進医療保障特約は、治療を受けられる可能性が低いから、
付加する必要性は極めて低いといわれる方も少なくないですが、
万が一、大病を患って、先進医療の治療を受けたら治癒の可能性があるとか
症状を和らげる可能性があるとか、言われた場合に
満足のいく治療を受けようと思ったら、
やはり金銭的な問題も立ちはだかることは言うまでもありません。
金子さんの本は、単に、世の中の論評に従うだけでなく、
自分はどう考えるのか、を考えるきっかけになるように思います。