2013年 08月 08日
住宅取得について考える(2)頭金について
ファイナンシャルプランナーの恩田雅之です。」
第2回のテーマは、
「頭金について」です。
最初に、「頭金の効果」についてみていきます。
仮に3500万円の住宅を毎月の支払額が一定の元利均等払いで購入する
ケースで計算してみます。金利は固定金利2.5%、返済期間は35年。
計算には、返済額早見表を活用。
1)3500万円のうち頭金で500万円支払った場合
3500万円-500万円=3000万円をローンで支払います。
上記の金利と返済期間で月々の返済額を計算しますと、
107,250円です。
トータルの支払額は、頭金+ローン支払い額
500万円+(107,250円×35年×12か月)=5,004.5万円になります。
2)頭金なしの場合は、
月々に返済額は125,125円。総返済額は5,255.25万円になります。
差額の250.75万円が、頭金による利息削減の効果になります。
次に、「頭金の用意の仕方」は、
1)購入者本人が用意(積立)する。
2)親や祖父母から援助してもらう。
の2つになります。
1)積立は、目標額と積立期間と複数の年利回を設定して、年間積立額を検
討して決めます。EXCELのPMT関数を使うと、年間積立額や月毎の積立
額も簡単に計算することできます。
2)は、平成26年12月31日までと期限はありますが、「住宅取得等資金の
贈与税の非課税」が活用できます。
この制度は、父母や祖父母など直系尊属から贈与に適用され、贈与する
年や住宅の種類(省エネ住宅/それ以外)によって、非課税限度額が変わ
ります。詳しくは、国税庁のHP等をご覧ください。
以上、「頭金の効果」と「頭金の用意の仕方」についてみてきました。
次回は、「住宅購入にかかる初期費用とメンテナンス費用」についてみていき
ます。