2013年 09月 19日
住宅取得について考える(8)固定金利型
ファイナンシャルプランナーの恩田雅之です。」
第8回のテーマは、
「住宅ローンの金利の種類 固定金利型」です。
固定金利型商品の特徴は、元利均等払いでローンを組んだ場合、
毎月の返済額を全期間一定にすることができ、返済期間中の金利
変動を気にしないで済む点にあります。
ですから、住宅購入以外のライフイベント(子どもに進学やクルマの
買い替え、老後の準備)の計画が、し易くなります。
固定金利型の代表的な商品としては、住宅金融支援機構が提供して
いる「フラット35」があります。以下、「フラット35」の概要についてみて
いきます。
「フラット35」という名称から35年のローンと思われる方が多いかと
思われますが、完済期間が21年以上、20年以下で2種類の金利を用意
しています。45歳以上の方で、定年退職(65歳)までにローン完済を考え
られる場合は、金利が低い20年以下でも、検討をしてみましょう。
耐震性や省エネルギー性に優れた住宅の取得であれば、「フラット35 S」
を活用できます。申し込み期間(平成25年4月1日~26年3月3日)の制限
がありますが、満たす基準によって、当初10年間、5年間の金利が0.3%
優遇されます。
「フラット35」は、団体信用生命保険の加入が任意になっています。
加入する場合は、団体信用生命の分だけ金利が上乗せされます。
また、実際の金利については住宅金融支援機構の提示した金利に、各金融
機関が手数料を上乗せするので、金融機関毎に異なります。
最後に「フラット35」は、住宅ローンに必要な保証料、繰上げ返済の手数料
が0円になっています。但し、繰上げ返済の最低額は100万円以上になりま
すので、銀行ローンのようにこまめな繰上げ返済は難しいかと思います。
以上、固定金利型の代表商品として「フラット35」を概要についてみてきました。
次回は、「繰上げ返済」についてみていきます。