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2014年 07月 25日

平成26年度版『高齢社会白書』をひもとく

ライフプランニング公式ブログ読者の皆さん、こんにちは!
マイアドバイザー®jp登録ファイナンシャルプランナーの岡本典子です!

今回は、平成26年度版『高齢社会白書』から、高齢化の進行度合いを
皆さまとご一緒に確認していきます。

高齢者の介護・すまいを追っている者にとって、毎年夏に、内閣府から
発表されるこのデータ集は、欠かすことのできない貴重な存在です。
早速、昨年の平成25年度版『高齢社会白書』の内容と比較してみました。
同じデータをそのまま用いている個所もありますが、気になった
変更箇所を挙げてみます。

○高齢化率が25.1%に!

高齢化は毎年上昇していますが、平成25年はついに高齢化率が
25.1%と、「日本人4人に1人以上が65歳以上高齢者」となりました。
基になる日本の人口は、平成24年10月1日の1億2,752万人から、
平成25年10月1日の1億2,730万人と、1年間で22万人の減少
(3年連続)でした。

65歳以上高齢者数を男女別でみると、男性は1,370万人、
女性は1,820万人です。
性比(女性100人に対する男性人口)は75.3で、長生きする
女性が多いことがわかります。

○将来の平均寿命は、男性84.19歳、女性90.93歳

今回の白書では、日本人の平均寿命は、平成24年において、
男性79.94年、女性86.41年で、前年版に比べ男性が0.5年、
女性が0.51年長くなっています。

将来の平均寿命に関しての予測では、平成72(2060)年には
男性84.19年、女性90.93年となり、女性の平均寿命は90年
を超えるとの見解です。
私たちは人生90年~100年を視野に、ライフプランを考えて
いくことが必至と、嬉しいような怖いようなデータでした。

○要介護認定者数の増加

要介護認定者数を下記の図を見ながら、1年前(平成25年度版)
と比較してみます。
75歳以上において、要支援・要介護認定者のいずれも増加
していますが、特に要介護認定者数が33.3万人も増えています。
気になりますね。

   要介護等認定の状況
                             単位:千人、 ( )内は%
          65~74歳       75歳以上
        要支援   要介護    要支援    要介護
 平成26年度 213   473    1,282    3,489
        (1.4)   (3.0)    (8.4)     (23.0)
 平成25年度 189   452    1,110    3,156
        (1.3)   (3.0)    (7.8)     (22.1)
 
     資料:厚生労働省「介護保険事業状況報告(年版)」
         (平成26年度は24年版、平成25年度は22年版より算出)

○家族の介護・看護のために離職・転職する人は、女性が多い


このデータは今回から登場しました。
家族の介護や看護を理由とした離職・離職者数は、平成23年10月から
24年9月の1年間において101,100人でした。
とりわけ、女性の離職・転職者数は、81,200人で、全体の80.3%です。
やはり家族の女性が介護・看護している様子がわかります。

男女別・年齢別では、男女共に50代及び60代の離職・転職がそれぞれ
約7割を占めているとのことです。
もう少し詳しく見ると、男性は、60~69歳が43.4%、50代が25.5%、
40代が9.4%なのに対し、女性は、60~69歳が31.5%、50代が35.9%、
40代が15.3%です。
女性の方が介護・看護のために、早いうちから離職・転職していることが
わかります。

以上のように、『高齢社会白書』平成26年度版、25年度版を比較し、
高齢化をデータの上から見てきました。
たった1年間だけでも高齢化は確実に進行し、介護の状況も深刻さを
増してきていることがわかります。
by lifeplaning | 2014-07-25 00:00 | 岡本 典子
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