2014年 10月 06日
火災保険料が上がります
ライフプランニング公式ブログ読者の皆さん、こんにちは!
マイアドバイザー®jp登録ファイナンシャルプランナーの田中尚実です。
損害保険大手各社が、来秋にも10年を超える長期の火災保険契約の
引受けを停止する方針を先月明らかにしました。
これはつまり、保険料の実質的な値上げを意味します。
というのは、火災保険料は契約期間が長いほど割引が大きいからです。
例えば、1年契約の1年分の保険料に対し、10年契約であれば約8年分、
20年契約であれば約15年分の保険料で済み、保険期間が長いほど
保険料が割安になっていきます。
現在契約できる最長の36年契約ですと、1年契約の保険料の約25年分で
加入することができます。
長期契約の引受けを停止する背景には異常気象による自然災害の増加
があります。
火災保険はなにも火災だけでなく、洪水、土砂崩れ、ひょう、雪、竜巻、
落雷などの自然災害による被害も補償します。
ご承知の通り、近年自然災害が頻発しており、損害保険会社としては、
長期間に渡る収支予測が難しくなってきたのです。
7月には、損害保険会社が火災保険料を決める参考としている参考純率
が平均3.5%引き上げられました。これにより、火災保険料自体が値上げ
されることは既に決まっています。
それに加え、長期契約ができないとなると、火災保険料の負担は今後
ますます大きくなるばかりですね。