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2016年 06月 03日

専業主婦や公務員も確定拠出年金に加入できるようになります

Exciteブログの読者の皆さま、こんにちは。

シンガポール在住 マイアドバイザー®jp登録ファイナンシャルプランナーの 永柄正智(ながえまさとも)です。


先月5月24日、ようやく「確定拠出年金法等の一部を改正する法律」(改正DC法)が国会で成立しました。この法改正によって来年の1月からは、ほぼすべての現役世代で確定拠出年金に加入できるようになります。


この確定拠出年金ですが、国が自分年金をつくる人を後押しするための制度ですので、「拠出する時」「運用する時」「受け取る時」の各段階で税優遇をしてくれるとてもありがたい制度となっています。


これから加入を検討される方は、何がどのように優遇されているのかや、制度の仕組みをしっかりと理解した上で判断することが大切です。


さて、今回の改正では、確定拠出年金に加入できる人の範囲が大幅に広げられました。これまでは加入が認められていなかった「専業主婦」や「公務員」も個人型の確定拠出年金に加入することができるようになり、公的な年金とは別に、税制優遇を受けながら自分年金を準備することが可能になります。(※1)


各段階での税制優遇措置を簡単に説明すると、

①拠出時は掛け金全額が所得控除となり節税効果が大きい

(所得税5%住民税10%の加入者を想定した場合、掛け金の15%が節税になる計算)

②運用期間中は掛け金の運用益は非課税
(課税されない分、複利効果が大きくなる)

③受け取る時には退職所得控除などの税制優遇が適用される


といったような内容で、自分年金を準備する上ではこれ以上の制度は他には見当たりません。

ただ、ひとつだけ注意しておきたいことは、拠出した掛け金は60歳までは自由に引き出すことができないという点です。


これは、国が国民に自分年金を準備してもらうことを前提に手厚い優遇措置を認めているためで、このような制限があることもしっかりと理解しておきたいところです。


なお、資産運用という面で考えた場合、掛け金を60歳まで引き出せないということ自体はデメリットではないと私は思っています。
なぜならば、資産運用を行っていく上で最も有効な投資手法は「長期積み立て投資」であり、確定拠出年金制度はまさにはそのものだからです。


今後、確定拠出年金に加入される方は飛躍的に増加していくものと思いますが、制度加入後の運用商品の選定や運用の成果は本人が責任を持つことになります。

しっかりとした自分年金を作っていくためにも、すべての加入者が投資についてしっかりと学び、正しい知識を身に付けることが、最も大切だと思います。


※1 企業型の確定拠出年金や確定給付年金に加入しているサラリーマンも個人型の確定拠出年金に加入することで掛金を拠出できるようになります。(積み立てられる限度額はそれぞれ異なります)


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by lifeplaning | 2016-06-03 00:35 | 永柄 正智
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