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2016年 06月 17日

今や「ふつう」は「ぜいたく」?

ライフプランニング公式ブログ読者の皆さん、こんにちは!
ファイナンシャルプランナーの坂本綾子です。

中学生の頃だったでしょうか? 専業主婦だった母はよく「ふつうが一番」と言っていました。頭でっかちのとんがり中学生だった私は、「ふつう」なんて「ふん」って感じでエキサイティングな人生を夢見ていました。「ふつう」なんて当たり前に、誰にでも、たいした努力もせずに手に入るものだと思っていたのです。

しかし、結婚して親になってみると…、ごくふつうと思っていた暮らし、家の中や衣類を清潔に保ち、子どもを健やかに育て、その時々に必要なものを手に入れるには、日々の努力と、それなりのお金が必要なことを思い知らされました。

FPとして子育て世帯の家計を拝見するようになってからは、特に首都圏では、親からの援助なしに夫婦2人だけの力で、2~3人の子どもへの十分な教育、車、暮らしやすい地域の住宅を手に入れることは、なかなか大変であることを実感します。

子ども1人につき教育費1000万円などと言われますが、進路によってはもっとかかります。車も、住宅も、理想を追求すれば、その分、価格は高くなります。地方在住の場合は、住宅費は首都圏より安く済みますが、子どもが首都圏の私立大学への進学を希望するケースでは、学費に加えて仕送りも必要となり相当な費用がかかることになります。

ここまでだって大変なのに、無事に子育てを終え、住宅ローンを払い終わったあとの時間がけっこう長いのですね。寿命が延びたのは幸せなことですが、その分の生活費を現役時代に準備しておく必要が生じたわけです。

特別ぜいたくをしたいわけじゃない、ごくふつうの暮らしでいいのに、一体いくらあれば足りるの???

しかしまあ、あまり深刻にならず、ざっくり考えてみると、昔々は子育てが終わるころには大方の人は寿命が尽きていたのでしょう。現役ではない時代(=老後)が長くなったことは、家計のやりくりが大変になった大きな理由の一つだと思います。それなら寿命が延びた分、現役時代を伸ばせばバランスを取りやすくなりますよね。実際、60代以降も働く人が増えています。働かざるを得ないというのが現実なのかもしれませんが。

なるべく長く働いて生涯収入を増やす。これは家計の最大の攻撃であり防御にもなります。

というわけで、私も元気な限り働くつもりですが、それには健康でなければ…、健康のためには食事が大事…、というわけで今日もしっかり食べました。食べすぎかも…。
by lifeplaning | 2016-06-17 22:25 | 坂本 綾子
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