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2016年 07月 25日

年金の「学生納付特例制度」、払うべき?

ファイナンシャルプランニング公式ブログ読者のみなさん、こんにちは!
ファイナンシャルプランナーの松原 季恵です。
今日がたのしくなるお金の情報をお伝えしています!
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先日、友人に年金事務所からハガキが届き、どうしたらよいかと相談がありました。
ハガキをみると、どうやら彼女が学生の間に「学生納付特例制度」で
国民年金保険料を猶予していた分があり、
その追納期間の期限が来ることを知らせたものでした。

国民年金は日本国内に住む20歳から60歳の人が全員加入するもので、
20歳になれば保険料を納めなくてはなりません。
ただし一定の所得以下(※)の学生であれば申請により
在学中の保険料を猶予してくれる制度があります。これが「学生納付特例制度」です。
(※本年度の所得基準(申請者本人のみ)118万円+扶養親族等の数×38万円+社会保険料控除等

ちなみに学生向けの制度の他にも、経済的に保険料を納めるのが難しい場合に
保険料の納付を免除・猶予する制度があります。
これを受けるには一定の所得以下であったり失業したりという条件に当てはまり、
自分で申請します。「保険料が払えない…」と諦めて黙って未納にしているのであれば、
これらの制度が利用できないか年金事務所に相談しましょう。
免除にしてもらえれば、その分は一部年金額にも反映されるので老後資金になります。

さて、問題の「学生納付特例制度」ですが、
先の免除・猶予制度も含めて10年間は追納できる仕組みになっています。
つまり20歳の頃に猶予した分は
30歳(正確には30歳になる歳の3月まで)であれば追納できます。
今回送られてきたハガキには
直近に追納期限切れとなる1年分しか掲載されていないので、
もし学生の間ずっと猶予していたら、毎年のように同様のハガキが送られてくるようになります。

この制度を利用して猶予していた分は、追納しなくてはならないわけではありません。
ただ追納しなければ「学生納付特例制度」の場合、
年金額に反映してくれません(年金の受給資格期間には算入される)ので、
将来もらえる年金額が減るということになります。

国民年金の受給額は40年間(480ヵ月)納め続けた場合に、現在780,100円です。
もし私たちの将来も同額もらえると仮定し、
学生であった期間(30ヵ月とする)の追納をしないとしたら、
もらえる老後の年金は780,100×(480ヵ月-30ヵ月)/480ヵ月=約73万円
年間約5万円少なくなってしまいます。

では、猶予した30ヵ月分を支払うとしたら?約45万円の保険料を追納することになります。
ということは、国民年金をもらい始めてから9年以上生きていれば
元をとれると考えられます(時間的な利回りは無視しています)。
ただ、将来の年金額は減る可能性が考えられるので
おそらく9年より長い期間になるでしょう。

今の45万円と将来の年5万円×終身のどちらを選ぶか…
それは本人の価値観での判断になると思います。

年金は70歳から受け取ることになるだろうから79歳まで生きないだろう!
今の45万円を運用して100万円にすれば20年でトントン!これで終身安心!
今の生活が苦しいから、きっと将来の年5万の方が精神的負担が小さい!
そう思うのであれば、このまま未納にしても良いでしょう。

私は長生きするから終身年間5万円増えるというのはメリット!
5万円あれば好きなことが色々できる!
45万円の負担で将来の年金が増えるならしたい!
そう思うのであれば、追納手続きをしましょう。

なお、60歳になってから年金を満額にするために
国民年金の任意継続という手続きはできますが、
働き続けて厚生年金に入り続けるのであれば、国民年金の任意継続はできません。
厚生年金か国民年金の任意継続のいずれかを選ぶかたちになります。

追納手続きをするのであれば、ハガキが送られてきた年金事務所に連絡しましょう。
1月分ずつの納付書が届き、コンビニ等で支払いができます。


お金の価値観は人それぞれ。
自分が精神的にも経済的にもメリットが感じられる選択肢を選ぶようにすると、
今日が楽しくなるのではないでしょうか!

松原 季恵


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by lifeplaning | 2016-07-25 00:00 | 松原 季恵
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