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2009年 10月 05日

中国の為替政策軟化(元安)について

ライフプランニングブログ読者の皆さん、こんにちは!
ファイナンシャルプランナーの大山潤です。

先々週25日にドル/円が90円を割り込んだあたりから、ぐっと為替に対する注目度が高まったように感じています。

そういう意味でも、先日開催されたG20そしてG7において、為替についてどのような議論が展開されるのか注目していましたが、
過去の発言と同じく、大きく為替相場の向きを変えるような強い発言はなかったかな、というのが発表された内容から感じた印象でした。

ただ中国の元に関しては、オッと思う動きもありました。

ウォールストリートジャーナルの10月4日付の記事
Yuan Will Rise One Day, Making Istanbul The New "Plaza" の中で伝えた、中国当局者の「世界的な財政問題が鎮静化すれば、元の切り上げもありえる」という発言です。

ちなみに記事のタイトルは、今回G7の会場であった「イスタンブール」と、日本が円高/ドル安を受け入れることになったプラザ合意の会場「プラザホテル」を重ね合わせているのだと思います。

以下は、元/米ドルのチャートですが、2008年3月からほとんど変動していないことがわかります。
a0112619_128938.gif


中国が元を安く維持することには、輸出による競争力を高めることができるというメリットがあります。逆に海外のものを購入する輸入では不利になりますが。

また中国は、世界最大の外貨準備高を誇ります。
これは海外の資産へ投資していることになり、特に米ドル建ての資産割合が多い中国にとっては、元高・ドル安となればドル建ての資産の価値が失われることになります。

この点は、円高が進むことで日本の輸出企業の収益が圧迫される、
また外貨建ての資産に投資している銀行や保険会社のような金融機関が資本の減少に苦しむ、
という日本の構造と同じです。

それでも中国が元の価値の切り上げを容認するかもしれない理由は、世界中からの元安に対するプレッシャーが掛けられているというよりは、
IMFでのクオータの割り当ての見直しを要求しているように、元を交渉材料として国際的な地位をさらに向上させること、
そして基軸通貨とまでは言わないまでも、準備通貨としての元の地位を高め、世界に元を流通させること、
だと考えられます。

さてエコノミスト誌は、元が切り上げを始める条件として、
・輸出が前年比で増加に転じること
・GDP成長率が10%に達すること
・インフレ率がプラスに転じること
の3つを上げ、この3つは今年度中に達成される可能性があり、そうなれば北京政府が為替相場に対する規制を緩やかにするかもと述べています。

同記事も指摘するように、もしも中国がデメリットを受け入れて元高(ドル安)を受け入れるようなことがあれば、ドルに対する信用の低下の影響は小さくないでしょうから、
簡単には実行に移されることはない、あるいは段階的な変化を予想しますが、いずれにしても為替の議論は今後さらに盛り上がりそうな気がしています。
by lifeplaning | 2009-10-05 12:28 | 大山 潤
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