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2012年 05月 04日 ( 1 )

2012年 05月 04日

投信の「特別分配金」は「元本払戻金」へ

ライフプランニング公式ブログの読者のみなさん、こんにちは。
ファイナンシャルプランナーの浅川陽子です。

5年程前から、金融機関主催の「資産運用セミナー」の講師をお引き受けしていますが、その時に、「投資信託の特別分配って、特別というぐらいだからボーナスみたいなものですか?」という質問を受けたことがありました。

また、実家の母が「金利が低くて利息があまりつかない時代に、こんなに分配金がつく投資信託はありがたいわね」とよく言っているので、実家に届いている投資信託の「収益分配金通知書」を見てみると、そのほとんどがやっぱり「特別分配金」でした。

こんなわけで、ここ5年間、機会あるごとに、この「特別分配金」は決して収益ではなく、元本を取り崩してもらっているにすぎず、収益ではないので税金もかからない、という話をし続けてきました。

かつて、毎月分配で話題を集めた投信「グローバル・ソブリン・オープン」の影響で、5年ぐらい前から毎月分配金を出す投信が急増しました。毎月、または年に数回、分配金を出す投信の場合、自分が購入した時の元本の価格より投信の価格が下がっていても分配金を受け取ることになり、その場合の分配金は、運用益にあたる「普通分配金」ではなく元本部分の一部払い戻しである「特別分配金」になります。

投信の価格である「基準価格」は、分配後には分配金の分だけ価格が下がります。
分配後の「基準価格」から、分配時の「個別元本」を引きます。
①その差額がゼロまたはプラスであれば → 分配金は運用益の「普通分配金」
②その差額がマイナスであれば       → 分配金のうち下回った分は「特別分配金」
                             下回っていない分は「普通分配金」
「特別分配金」になった場合は「個別元本」がその分減る仕組みになります。

日経新聞の記事によれば、ちょうど5年前に購入した毎月分配型の投資信託の場合、今年の3月末までに支払われた分配金の内、運用益からもたらされた「普通分配金」は18%で、82%は元本の取り崩しに過ぎない「特別分配金」だったそうです。一方、3年前の購入だと、ちょうどリーマンショック後、比較的安い価格で購入できた場合は、分配金が運用益になりやすく、その結果、「特別分配金」になる割合は27%に下がっています。

金融庁もやっとこの「特別分配金」の名称が誤解を与えやすいということを認識して、「元本払戻金」という名称に切り替えるように動き始めました。また、現在、金融庁は投資信託法の改正を検討中です。投信が、個人の投資の手段として欠かせないものになりつつある今、より投資家サイドに立った、「改正」を期待したいですね。
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by lifeplaning | 2012-05-04 00:00 | 浅川 陽子
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